院長挨拶
当院は風光明媚で温暖な気候に恵まれた南房総の勝浦の地で昭和21年に開院して以来、70年を超えて地域のみなさまに愛され、ご開業の先生をはじめとする様々な関係機関にささえられながら、中核病院として成長してまいりました。
医療過疎地域である勝浦・夷隅地域では、当院が急性期機能をしっかり提供し続ける覚悟と努力が必要とされています。当院は開院以来日曜祝日夜間も救急医療を提供し、現在は二次医療機関として救急医療に取り組んでおります。当院は夷隅郡市病院群輪番制の75%を担当しております。
また当地域では高齢化も深刻であり、慢性期医療および介護・福祉への取り組みも大切な使命です。
このような厳しい環境下で、医療現場を疲弊させずに急性期医療を担保するために、病院が得意な領域を明確にして機能分化することは肝要であり、当院はグループの塩田記念病院との連携を一層強め、また地域医療機関と協力しあって参ります。
介護・福祉におきましては、グループの老健「やすらぎの郷」、特養「総野園」、軽費老人ホーム「勝浦部原荘」をはじめ地域の施設、在宅ケアと手をとりあい地域全体で支えてまいりたいと思います。
当院では、医師はもとより、看護師、コメディカル等、地域医療のために貢献してくれる医療スタッフを求めています。当院ホームページをご覧になった医療関係者の方には、当院および勝浦の地にご興味を持っていただき、当院での勤務を検討いただければ誠に光栄です。
院長 塩田 吉宣
病院の概要
[名 称]
医療法人SHIODA 塩田病院
[理事長]
塩田 友子
[院 長]
塩田 吉宣
[副院長]
堀 雅晴
[建 物]
A棟 :地上3階 延べ床面積 3,050㎡ ・診察室、病室
B棟 :地上10階 延べ床面積 5,710㎡・診察室、手術室、中央材料室、病室、研究室、多目的ホール
C棟 :地上3階 延べ床面積 1,800㎡・療養型病床、脳卒中センター、人工透析センター
その他:医局・カルテ棟、エネルギー棟、保育所、職員宿舎
[主な医療機器概要]
・手術部門
手術用顕微鏡、手術用患者監視装置、超音波白内障手術装置、 外科用X線テレビ、牽引手術台、腹腔鏡装置
・放射線部門
マルチスライスCT64列、1.5テスラMRI装置、 X線テレビ(オーバーチューブ)、一般撮影装置、 直線断層撮影装置、X線骨密度測定装置(DEXA)、 デジタルサブトラクションアンギオグラフィー装置(DSA)、 外科用イメージ、マンモグラフィー
・検査部門
血小板凝集測定装置、血液ガス分析機、自動生化学分析機、 自動血球計算機、TBI測定装置、自動尿分析機、 心電計、ホルター心電計、脳波計、全自動免疫測定装置
・中央材料部門
超音波洗浄装置、ガス滅菌装置、高圧蒸気滅菌装置
・その他
各種モニター、人工透析装置、高気圧酸素治療装置、各種内視鏡、 超音波診断装置、リハビリテーション関連機器、特殊入浴装置、 除細動器、人工呼吸器
総合診療科について
”総合診療”というと、「どういう科なのか?」とよく言われます。私たちの役割は以下の2つです。
-
- それぞれの地域や病院に適した形に合わせて、必要とされる医療を提供する
- 地域で「医学教育」を行う
診療において、「何でも診れる」ではなく、「それぞれの地域や病院に適した形に合わせて、必要とされる医療を提供する」ことを一番に考え、高次医療施設での医療が必要な場合には、他病院と連携を取り、適したタイミングで搬送も行います。逆に、高次医療機関での超急性期治療を終えた患者も受け入れ、必要な治療やリハビリを提供します。ターミナルケアも対応します。
臓器別に患者を診るわけではないので、合併症をもつ患者をどのように治療していくか、退院先をどうすればいいか、病院スタッフがお互いに考え、力が発揮できるような「つなぎ役」もします。
もう一つの大切な役割は、地域の臨床を通じて、「医学教育」を行うことです。院内の医療者だけでなく、地元救急隊への教育に始まり、全国から医学生・研修医を受け入れます。「現場でともに学び、エビデンスに基づいて考え、振り返る」を繰り返し、医師としての基本姿勢を学んでもらう「場」の提供を行っていきます。
地域医療のボトムアップをする一助を教育で担っています。
※見学・実習希望の方は、「お問合せ」フォームよりご連絡下さい。